ライブアライブのBGMに関する記事の第二弾です(第一弾の「LIVE・A・LIVE」はこちらから)。テーマ曲「LIVE・A・LIVE」のアレンジという側面もありながら、感傷的・悲劇的な場面で流れる曲なのでテーマ曲に負けじと劣らず印象に残っている方も多いでしょう。今回はそんな名曲を掘り下げて行こうと思います。
本編での登場回数
イベントシーンなどで再生される場面を1回とカウントした場合、全編で合計10回の登場回数となります。各シナリオでの再生回数としては以下の通りです(最終編は集計が複雑なので省略)。
原始編 | 1回 |
功夫編 | 1回 |
近未来編 | 2回 |
SF編 | 1回 |
中世編 | 5回 |
また、各シナリオの詳しい登場回数は以下の記事でまとめています。
中世編が突出して多い
先ほどの上の表を見ても分かる通り、「CRY・A・LIVE」は中世編が最多で用いられています。
心を揺さぶられるシーンが多いシナリオゆえ、その登場回数は納得ですね。
そして、お気付きだと思いますが、中世編において「CRY・A・LIVE」が流れるシーンでは、必ず”人を信じること”に関する言及がされています。
この”人を信じること”のテーマは中世編において繰り返し強く取り上げられ、あのラストシーンによって、その役割を完璧に果たしています。
ちなみに、中世編以降にプレイヤーが「CRY・A・LIVE」と出会うのは、オルステッドが敗北するシーンです。
フィールドマップのBGMとして
コミカルなムードが多い原始編で、唯一、悲劇的な場面に「CRY・A・LIVE」は登場します。
掟を破り、他部族のべるを匿ったことで、クー族に集落を襲撃され、そして部族間の争いの火種となってしまったポゴ達。
その罰として集落を追い出され、行く当てもなく荒野を彷徨うフィールドマップ画面において、「CRY・A・LIVE」がもの悲しく流れます。
エンディングのBGMとして
静寂がBGMの割合を占めるSF編において、「CRY・A・LIVE」はエンディングの前半に使用されています。
ダース伍長が自身の過去を語り、スタッフロールが流れ始め物語が終焉に向かう中、SF編において最初で最後のBGMらしいBGMが流れます。
中世編ほどの悲劇的な結末では無いものの、その感傷を担う「CRY・A・LIVE」は、プレイヤーにビターエンドの余韻を残します。
もう一つのバージョンがある
SF編の、ヒューイがレイチェルを庇って命を落とすシーン
中世編の、ウラヌスがオルステッドを諭すシーン
この2場面だけで使用されている、曲名もつけられていない非常にレアなBGMが存在します。ハープの音色が淡々と流れ、もの悲しく情緒的な音色ですが、どこかで既聴感がありますよね。
そう、実CRY・A・LIVE」の一部トラックを省いた曲なのです。
上記の動画でCRY・A・LIVEと隠れBGMの比較検証をしておりますので、ぜひ聞き比べて見て下さ
最後に
今回は「CRY・A・LIVE」に焦点を当ててみました。
一見、「LIVE・A・LIVE」のアレンジですが、その用途はイベントシーンのみではなく、フィールドマップからスタッフロールまで多種多様で、幅広い位置づけを持っている楽曲であることが分かりますね。
まだリメイク版ではお披露目になっていないこのBGM。どんな新しい表情を見せてくれるか楽しみですね。
それではまた。
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